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2018年04月02日
日本特殊陶業株式会社

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平成30年度入社式 社長挨拶

 日本特殊陶業株式会社(本社:名古屋市瑞穂区)は本日、本社講堂にて2018年度の入社式を開催しました。当社会長兼社長 尾堂 真一による新入社員へのメッセージは以下の通りです。

 ようこそ、日本特殊陶業へ。入社してくださってありがとうございます。
今、ここにいる143名の新入社員の皆さんを見ていると、非常に心強く感じます。会社を代表して心から歓迎申し上げます。

 また、これから、我々と一緒に夢と希望に満ちて、新入社員として新しい一歩を踏み出されたことにお祝い申し上げます。 

 当社は、2020年に、売上5,200億円、営業利益1,000億円達成を目指しており、本年度から第7次中期経営計画の第3期目に突入し、「日特進化論」の最終章を迎えます。

 このストレッチな目標に対して、「Trial & Error」「No Attack, No Chance」で進めています。 「Trial & Error」失敗にくじけずに、失敗しても何度でも挑戦しよう。
 「No Attack, No Chance」攻めなければ何も起こらない、チャンスはない。そういった心構えで、失敗を恐れず、リスクを取ってでも、さまざまなチャレンジを行っています。

 皆さんにも日特の一員として、“IGNITE YOUR SPIRIT”~心と夢に火をつけろ~の精神で、今日から、まさに舞台に上がっていただき、それぞれが活躍していくことを期待しています。

 このような当社の将来を担う皆さんへ、私から、3点メッセージをお伝えします。

 まず、1点目は、「健康管理に十分注意をしていただきたい」ということです。

 皆さんは若いですが、これから続く社会人人生を生き抜くためには、健康が大事だと思っています。「心技体」とよく言われますが、私は、最初にくるのは「体」だと思っています。健全な肉体に、健全な心が宿り、それらに恵まれた人が本当の技術、スキルを身に付けられるのだと信じています。健康に恵まれなければ、どんなに素晴らしい能力を持っていても、十分な仕事が出来ず、その才能や能力を発揮する場を失ってしまいます。
個人としても、会社としても、皆さん一人ひとりが健康であることが最も重要です。

 会社としては、皆さんが能力を十分に発揮し、活き活きと働ける職場づくりや健康を増進するための取り組みなど、「健康経営」に積極的に取り組んでいます。

 当社は、「健康経営優良法人 ホワイト500」にも認定されており、今後はもう一歩踏み込んで、「健康経営」に力を入れていきます。

 2点目は、「ワークライフバランス」、働き方改革です。

 私たちは、人生の相当な時間を使って働いています。その質を高めることは、人生の質を高めることになります。また、相乗効果として、労働以外の時間の質も高まると思っています。

 残業削減や生産性向上などの観点も入れ、一人ひとりが「働く」ということをしっかり考え、働き方を変えていかなければなりません。「働く」ということは、どういうことでしょうか。私は、人間の生きがいを生むものだと思っています。人間は、人に喜びや幸せを与えることで幸せを感じると思います。当社で「働く」ということは、私たち日本特殊陶業の製品を世の中の人に提供して、その人たちに価値や喜びや幸せを与えることです。それによって、私たちは同時に対価を得て、会社外の時間を多様に過ごすことができます。そういった「働く」ということが、自分の人生にとってプラスになるような考え方をしてください。
 効率的な働き方をして、効率的な会社外の過ごし方をしてほしいと思います。

 会社としても「働き方改革」を経営課題の一つとして捉え、実践しています。

 3点目は、「自己成長してほしい」ということです。

 高い志と向上心を持って、今与えられた環境の中で精一杯やること。私がいつも言っていることがあります。それは、「愚直に頑張る」です。これから配属されて、いろいろな仕事を任されると思います。その時は与えられた仕事を一生懸命にこなして、自分なりにどういった改善をしていけばよいかを考えることで、次のステージが見えてきます。
 私も40数年、日本特殊陶業におりますが、ステージを一歩一歩上がってきて、そのステージごとに一生懸命やってきた結果、現在の私があります。

 くじけずに常に高い志を持って、日本特殊陶業が求める人材は何かを考え、自分の人生と照らし合わせながら、この会社を利用して、立派な人間になってほしいと思います。

 我々の製品は、現在、全体売上の85%を内燃機関に頼っています。電気自動車、燃料電池車が増えてくれば、すぐにではありませんが、内燃機関はいつかなくなるとも言われています。

 プラグやセンサのような素晴らしい高収益の事業をつくりだすことは、そう簡単にはいきません。センサも今の利益率を出すのに、20年以上掛かりました。それくらい、事業を育てるのは難しいことです。その中で、プラグやセンサといった内燃機関の舵から大きく切っていかなければならない。そういう時に何が求められるでしょうか。これまでの当社の考え方では成り立たないかもしれません。我々が80年以上守ってきた伝統を、残すべきものは残し、変えていくべきものは変えていく。この中で、皆さんと一緒に何ができるかということを、考えていきたいと思います。

 そして、日本特殊陶業が真のグローバル企業として、そしてエクセレントカンパニーとして生き延びるために、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。

 会社はすべてヒトで成り立っており、ヒトがすべてであるということです。

 これから皆さんはいろいろな研修を受けると思いますし、仕事をする中でいろいろな出来事があると思います。その時も、「Trial & Error」「No Attack, No Chance」の気持ちを持って、頑張っていただきたいと思います。

 最後になりますが、皆さんの成長を心から祈念して、私からのお祝いと歓迎の言葉とさせていただきます。