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2018年10月15日
日本特殊陶業株式会社

製品

医療用酸素濃縮装置にBluetooth機能を搭載 「KM5 5touch」新モデルの販売を開始
~遠隔医療のICT化を推進~

日本特殊陶業株式会社(会長兼社長:尾堂真一、本社:名古屋市瑞穂区)は、2015年1月から販売を開始した医療用酸素濃縮装置「KM5 5touch」にBluetooth機能を加えた新製品を2018年10月15日より販売を開始しましたので、下記の通りお知らせいたします。


1.製品概要

                                           

販売名 O2フレッシュ-5G
(製品名:KM5 5touch、ケイ・エム・ファイブ ゴー・タッチ)         
一般名称 酸素濃縮装置
販売開始日 2018年10月15日
※Bluetooth機能を搭載していないものは2015年1月から販売中         
医療機器クラス 管理医療機器(特定保守管理医療機器)
認証番号 226AHBZX00030000
酸素濃度 85 vol.%以上(全流量設定)
寸 法 幅 300 mm × 奥行 390 mm × 高さ 545 mm
重 量 20 kg
目標販売台数 年間3,000台(国内)

製品外観




















2.新製品の特長

このたび販売を開始する医療用酸素濃縮装置「KM5 5touch」(以下、当装置)は、新たにBluetooth通信モジュールを搭載しました。これにより、多様化する在宅医療のICT化に対応することができます。
ご自宅で当装置を使用して「在宅酸素療法」を受けている患者さまの使用状況は、株式会社小池メディカルが開発した通信システム(スマートデバイスアプリ)を通じ、データとしてクラウドデータサーバーに蓄積されます。
これを医療従事者が遠隔でモニタリングすることにより、患者さまの装置の使用状況を把握し、ご自宅での療養生活を遠隔でサポートすることが可能になりました。



【ご参考】 医療用酸素濃縮装置について

医療用酸素濃縮装置は、高濃度酸素の吸入を必要とする患者さまが使用する医療機器で、コンプレッサーで圧縮した空気をゼオライトと呼ばれるセラミックへ窒素を吸着させることにより、酸素濃度を高めるものです。呼吸機能の低下により血液中の酸素が不足した方が、ご自宅での療養のために使用されます。疾患としては、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」「間質性肺炎」「肺がん」等が挙げられます。
医療用酸素濃縮装置の普及により、従来は入院が必要であった呼吸器疾患等の患者さまがご自宅等で療養することが可能となりました。これにより患者さまは、「入院回避による経済的な負担の軽減」と、ご自宅等での生活が可能になったことにより、「生活の質(QOL: Quality of Life)」を向上させることが可能になりました。医療関係者さまにとっては、COPDのような「慢性期疾患」の患者さまがご自宅で療養されるようになれば、「急性期疾患」の患者さまの治療にさらに注力できるようになります。
日本政府は、今後も増大する医療費の歯止め策として、在宅医療へのシフトを国家政策として打ち出しています。このような環境下、在宅酸素療法は医療関係者さまから大きな注目を集めております。