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2021年04月23日
日本特殊陶業株式会社

製品

開発中のオゾンガス発生装置を用いて浮遊するウイルスの99.9%抑制を実証
~生活空間に相当する25m3の空気中で~

日本特殊陶業株式会社(社長:川合尊、本社:名古屋市瑞穂区、以下、当社)は、開発中のオゾンガス発生装置を用いて25m3の空気中で行った共同試験において、浮遊するヒトコロナ229Eウイルス※1が99.9%抑制されることを実証しました。当社が生活空間に相当する広さにおいてヒトコロナ229Eウイルスに対する抑制効果を実証したのは初めてで※2、このたびの結果を受けて当社は、実生活における感染症対策に直結する製品の開発を一層推進してまいります。


※1 ヒトに日常的に感染する風邪のウイルスの1つで新型コロナウイルス(COVID-19)とは異なります。

※2 インフルエンザウイルスに対する1.2m3の空気中での抑制効果を2020年12月に発表しました。


◆試験概要
当社は、独立行政法人国立病院機構仙台医療センター ウイルスセンター(センター長:西村秀一博士)、株式会社メディエアジャパン(代表取締役:阪田総一郎)、株式会社増田研究所(代表取締役:細川俊介)と共同で、当社で開発中のオゾンガス発生装置から発生させるオゾンガスによる空気中に浮遊するヒトコロナ229Eウイルスの抑制効果を検証した。


◆試験条件
温度20℃湿度50%RHに維持した25m3の試験チャンバー内において、コロナ229Eウイルス液を噴霧器で浮遊させた。噴霧後、ゼラチンメンブレンフィルタを用いてエアロゾル化した浮遊中のウイルスを採取し、溶解液中のウイルス感染価をTCID50法により測定した。


◆試験結果
オゾンガスが約30~90ppbある環境では、30分の経過後で、試験開始時のウイルス量と比較して99.7%のウイルスが抑制された。また、オゾンガスが無い環境との比較では、96.8%のウイルスが抑制された。更に、60分の経過後では、試験開始時のウイルス量と比較して99.9%のウイルスが抑制された。また、オゾンガスが無い環境との比較では、93.2%のウイルスが抑制された。

※本試験は基礎的な条件下におけるウイルス抑制効果を調査するものであり、実使用環境での性能を保証するものではありません。



試験機関: 独立行政法人国立病院機構仙台医療センター ウイルスセンター
ウイルス: ヒトコロナ229Eウイルス
試験チャンバー: 25m3


開発中のオゾンガス発生装置 試作機