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2026年04月23日
日本特殊陶業株式会社

その他

経済産業省「グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証 非ASEAN加盟国)」に採択
~ブラジル連邦共和国におけるSOEC技術を用いたグリーン水素製造の実証を開始~

Niterraグループ 日本特殊陶業株式会社(社長:鈴木 啓司、本社:名古屋市東区、以下「当社」)は、このたび経済産業省による「令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業(大型実証 非ASEAN加盟国)」二次公募において補助を受け、ブラジル連邦共和国におけるグリーン水素技術開発案件の実施事業を開始します。


【事業概要】

現在、ブラジルでは豊富で安価な再生可能エネルギーを背景に、世界で最も競争力のある低炭素水素供給拠点を目指す国家戦略(PNH2等)が推進されています。一方、従来の水素製造(アルカリ型やPEM型)は、エネルギーの使用量や運用コスト面で課題がありました。当社は本事業を通じて、長年スパークプラグ等の製造で培ってきた独自のセラミック技術を活用した次世代水素製造装置「SOEC(固体酸化物形水電解)」を導入し、同国の水素プロジェクト開発企業であるNEBRA社*¹と協働し、以下の実証を行います。

*1:Green Energy Park社(https://gep-global.com/)と Piaui州投資部門との合弁会社


実施場所:ブラジル連邦共和国 ピアウイ州(Piaui)
実証規模:100kWモジュール(12kW初号機および96kW増設機)

具体的内容:

  • 1. 段階的設備構築
    12kW機から開始し、96kW機へと拡張する段階的投資を可能とする並列型システムの検証。
  • 2. 独自のモジュール設計
    輸送・設置が容易なコンテナ型のモジュール設計による、低CAPEX化*²の実現。
  • 3. 遠隔監視の実証
    日本からの遠隔モニタリング機能により、現地メンテナンスコストの削減と稼働率向上を検証。
  • 4. 水素利活用
    グリーン水素の最終利用として、アンモニア合成による肥料製造、グリーン鉄鋼への応用を想定した、現地での試験的水素サプライチェーン検証(水素ボイラー等)を通じた環境負荷低減効果を確認。

*2:低CAPEX化:主要コンポーネントの共通化により、非定型な個別設計コストを抑制できるため。また、需要規模に応じた段階的な設備増設が容易であり、初期投資のリスクを抑えつつ、システム全体の最適化を図れるため。


事業概要の図.png

■ 独自の強み

本事業で導入するSOEC技術は、先行するアルカリ型やPEM型に比べ、エネルギー変換効率が約30%*³高い点が最大の特長です。特にアンモニア合成や製鉄などの工業排熱を活用できる領域(Hard-to-Abate領域)と非常に相性が良く、同じ電力単価であれば電力コストを約25〜35%抑制できる見込みです。また、66年以上にわたるブラジルでの事業経験を活かし、現地のニーズに即した運用体制を構築しています。

*3:出典: Solid Oxide Electrolysis: A Technology Status Assessment/CATF(2023)


■ 政府支援の必要性

補助金により、将来の商業化を見据えた適切な規模での実地検証が可能となります。また、財務状況の改善により投資コストが早期に回収できます。加えて、継続的な支援により、世界的な商用化の節目となる2030年に向けて、日本の産業としての優位性を確実に示す強力な後押しとなります。


■ 事業の意義・社会的効果

本事業の成功により、日本発の高度なSOEC技術をグローバルスタンダードとして確立し、2030年代に世界トップのSOEC企業となることを目指します。また、ブラジル国内の産業後進地域である北東部において、グリーン水素製造を通じた雇用創出や周辺インフラ整備に貢献し、日本とグローバルサウス諸国との共創関係を深化させます。


【参考】

経済産業省 HP
「二次公募「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(大型実証 非ASEAN加盟国)」における採択事業者について」
https://gs-hojo-web-lsna.jp/saitaku.html#second


【本件に関するお問い合わせ先】

日本特殊陶業株式会社 広報部
https://reg31.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=qepf-ljrjkc-d2a537c48559885f2e9d305dad11a0f0


【日本特殊陶業について】

日本特殊陶業は、「NGKスパークプラグ」をはじめとする自動車部品や半導体関連部品などを製造・販売する総合セラミックスメーカーです。当社は、2040年ありたい姿として「"特殊な"技術と発想で社会的課題を解決し、『地球を輝かせる企業』となる」を掲げ、この実現に向け、当社のコア・アセットが最大活用できる「モビリティ」「半導体」「環境・エネルギー」へ経営資源を集中し、社会的課題の解決を目指しています。