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2026年07月30日
日本特殊陶業株式会社

サステナビリティ

SOFC・太陽光・蓄電池を組み合わせた工場EMS実証を開始
~AIを活用したエネルギー効率化と需給最適化を図る実証施設「N-Terrace」を二野工場に新設~

Niterraグループ日本特殊陶業株式会社(社長:鈴木啓司、本社:名古屋市東区)は、将来的な工場全体のエネルギー効率化を目指し、創出したエネルギーをロスなく活用して需給バランスの最適化を図るための実証施設「N-Terrace」にて、2026年7月より工場におけるエネルギーマネジメントシステム(EMS)の小規模実証を開始します。

「N-Terrace」は、グループ会社の株式会社日特スパークテックWKS二野工場(岐阜県可児市)の一角に新設され、「N-Terrace」の名称は、先進技術が「一歩先の未来(=高い視点)を見せてくれる場所」、そして「未来のカーボンニュートラル(CN)技術を見晴らせるテラス(高台、舞台)」という想いが込められています。

詳細は、下記のとおりです。



●EMS小規模実証の概要

本実証は、気象情報から予想される太陽光の発電量や蓄電池の残量と、生産計画から予想される電力使用量をAIが分析し、最適なエネルギー計画を立案します。
生産計画とEMSを連係させることで、生産量に応じた圧縮機や集塵機などの最適なユーティリティ設備の台数制御や、効率の良い運転スケジュールをAIが自動で組み立てます。
これにより、データ可視化による「運用の無駄排除」とシステムによる「自動制御・最適化」の相乗効果を生み出し、生産性を落とさずに工場の省エネと電力自給率の向上を実現します。


●N-Terraceについて

施設内には、SOFC(固体酸化物形燃料電池)、太陽光発電システム、蓄電池を導入し、エネルギー可視化モニターを通じて運用状況の見える化をしています。
主軸となる三浦工業社製SOFCは、グループ会社の森村SOFCテクノロジー社製セルスタックを内部に搭載しており、発電効率約63%という高効率な発電が可能です。
発電プロセスで地球温暖化の原因となるCO₂を排出しない(水素製造時を除く)、クリーンなエネルギーの地産地消を実現します。


施設名称:N-Terrace(エヌ-テラス)
所在地:岐阜県可児市二野字南山2706-3(日特スパークテックWKS二野工場内)
稼働開始日:2026年7月
敷地面積:183.86㎡(当該施設関連分)

主要施設:
SOFC(固体酸化物形燃料電池):5.8kW×10台(計58kW)
太陽光発電システム(屋根上):10kW
蓄電池:連続放電出力100KVA

EMS小規模実証イメージ.png
EMS小規模実証イメージ(ソーラーカーポート計画中)


「N-Terrace」全景.jpg
「N-Terrace」全景 (手前部分)


「SOFC(固体酸化物形燃料電池)」.png
「SOFC(固体酸化物形燃料電池)」


●環境負荷低減効果について

本施設での高効率な創エネ設備とEMSによる最適な制御により、従来のエネルギー供給と比較して、約5%~10%の省エネルギー効果を見込んでおります。


●今後の展開と方向性

今後はソーラーカーポート型太陽光発電システム(600kW×2)、既設の太陽光発電システム(2,600kW)、増設予定のSOFC(5.8kW×10台)、さらには生産設備との連携を順次進め、2028年にはEMS制御範囲の規模を拡大する予定です。
2029年度以降には、この小規模実証で確立したシステムを二野工場全体に適用し、工場全体のエネルギーの制御・抑制とCO₂排出量削減を図ることで、持続可能な社会の実現に向けて大きく貢献してまいります。